通常、我々がダイビングで使うタンクには『空気』が入っています。空気は約21%の酸素と約79%の窒素でできているのですが、エンリッチド・エアはその酸素の割合を増やし、窒素を減らしたガスの事です。


 


空気に比べて窒素の割合が低いので、同じ深度なら通常の空気よりもNDL(減圧不要限界)が著しく延びます。特に水深18m以深ではその効果が高まり、コンピューターによるマルチレベルダイビングをすることで格段の潜水可能時間の延長をみせます。
潜水深度 空気
(酸素約21%)
EAN32
(酸素約32%)
EAN36
(酸素約36%)
18m 56分 95分 125分
20m 45分 75分 95分
22m 37分 60分 70分
24m 29分 50分 60分

ンリッチド・エアはダイビングできる時間が長くなります。しかしながら、本質的に注目すべきは、潜水時間を長くすることではなく、空気と同じ時間のダイビングをした際に安全性が飛躍的にアップすることなのです。例えば、空気で水深18に50分のダイビングをした場合減圧不要限界の残りは「6分間」しかありません。この「6分間」から健康上の問題をマイナス、年齢上の問題をマイナス、水中での浮上スピード違反などの問題をマイナスした場合、6分間では明らかに足りなく危険なダイビングとなります。しかしEAN32を使用した場合は減圧不要限界の残り許容時間がほぼ倍の「45分間」あります。様々なリスクをマイナスしても十分な許容時間が残っています。




エンリッチドエアーを使用すことのメリットでよく聞く感想

【ダイビング中】
◆陸上に居る時と変わらず頭がスキッキリしている
◆視覚が広くなった
◆小さなものが良く見える(探せる)                
◆長い移動をしても息が切れなくなった
◆足がつりにくくなった
◆頭痛がしなくなった。
◆残圧が残るようになった(毎分あたりの呼吸量が減っている)

【ダイビング後】
◆疲労感が無く(少ない)身体が楽
◆いつもは2本で疲れていたが3本目も苦なくできるようになった。
◆睡魔が襲ってこなくなった
◆運転していて眠気がなくなった
◆自宅に帰ってからの疲労感が違う

これらの感想は個人差があり、「あんまり感じなかった」「意味ないよ」という理由でエンリッチドエアーを勧めないインストラクターや。使用しないダイバーもいます。しかし、これらはあくまで「副産物」でしかなく、
本当に大切なことは「体内の残留窒素が減ることによる減圧症の予防」であることを忘れてはいけません。


また、以下のような方にもエンリッチド・エアがオススメです!

1日複数潜水を楽しみたい方
中高年者の方

 (42歳以上の方は、通常のエアでは、減圧症のリスクが高くなります)

喫煙している方
 (喫煙は減圧障害を重症化させるリスク要因とされています)

肥満・体脂肪率の高い方
 (肥満も減圧症の重要なリスク要因です)

アルコールを多く飲む方
 (アルコール摂取は脱水の原因になり、減圧症を誘因します)

3本潜ると疲れるという方
 (高濃度の酸素を使うと運動後の疲労回復が早く疲れにくい)